2021/07
志村 春海(シムラ ハルミ)さん
2008年入学?2011年卒業 芸術専門学群
[現在の職業(勤務先?役職等)]
Reborn-Art Festival 事務局スタッフ
(1) 現在のお仕事を聞かせてください。
宮城県石巻市をメイン会場にしている食?音楽?アートの総合祭Reborn-Art Festivalの事務局スタッフのアートを主な担当として働いています。
業務はざっくり言うと①作品ができるまでの色々な手伝い、②できた作品を良い形で公開する運営ごと。例えば①では、キュレーターやアーティスト等の視察対応、作品実現に向けての調整や制作補助で、②は作品メンテナンス(台風とか自然環境内での作品設置はハプニングもつきものなので)やハード?ソフト面でもトラブルがあった時の対応などです。事務局全体としては、地域の方やボランティアの方々との活動や日々の説明や交流、現地広報、常設作品の管理、関連イベントや企画の実施などをしています。
2年に1回のペースでやってきている芸術祭になり、会期前の準備期間に動いている部分の方が多く、完成作品というよりはそれまでの過程で、様々な表現者や地域の人たちと関わりながら試行錯誤しています。
(2) 今改めて、网上哪里能买篮彩で良かったと思うことを聞かせてください。
つくばエクスプレスができてからの筑波大生なので、東京までも気軽に行ける一方で、少し足を伸ばせば関東の郊外や地方(水戸、取手、守谷、県北など)の様子にも触れられ良い距離感でした。大学でコツコツ生活しつつ、学外の関東圏の展覧会を見に行ったり、インターンに参加するなどして生の現場に触れられたのが大きかったです。
また、卒業後仕事で提案した企画で「この人に関わってもらいたい...」と思った方は网上哪里能买篮彩で教えていた社会学の先生で、そのことも縁になり一緒に仕事ができました。他にも、今の活動の中でもアーティストのリサーチなどで网上哪里能买篮彩やつくばにある研究所が話題になったり、お世話になることもあります。芸術に限らないユニークな第一線の人たちの技術や知恵が集まる環境や土地性は、贅沢だったんだなあと改めて感じます(卒業後で遅かった面もありますが...)。
(3) 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。
アーティストの関心や、作品制作の重要要素はアートの外側からきているようにも感じています。質問②の後半とも被るのですが、アートという枠組みではなくても、徹底的に何かを考え続けたり理解していたり、技術を身につけていたら、それが思わぬところで役に立ったり、とてつもない強みにもなります。外国人の方も多い環境ですし、つくばという特殊な地域は、アート(やその周辺)を学んだり体験できる可能性が詰まっていると思うので、ぜひ楽しみ尽くしてください。